118302 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

不良中年のSo What

寸借詐欺被害の経験談

日記に書いた文章をここに置いておきます(ちょっと改訂あり)。結構時間かけて書いたもんで・・・。詐欺師は許せない存在ですが、ここに登場する寸借詐欺婆さんはちょっと憎めないところがありました(何故だろう?)。
最近ではオレオレ詐欺、身に覚えがない債権取り立て詐欺等多種の詐欺が横行しています。私には残念ながら寸借詐欺に引っかかった経験しかありません(笑)。皆様のご参考になればと思い、トホホ話を告白しちゃいます。

もう10年近く前の話です。その頃は非常に多忙で疲れており、ボーとした頭で昼食を食べに会社から飯屋に行く途中に婆さんから声をかけられました。

婆さん 「ここはどこですかね。」

私 (いきなり、ここはどこですか と聞かれて唖然としつつ)「ここは○○ですよ。」

婆さん 「そりゃ、えらいことだ。娘と一緒に車でこのあたりまで来たのですが、娘とはぐれてしまって(このあたり記憶が薄れて詳細不明)、何時までに◇◇に行かないといけないのやが、財布を娘の車に置いてきてしまって、電車に乗るお金がない。申し訳ないが電車代を貸してもらえませんかな」

私 非常に疲れている上、お袋くらいの年齢の婆さんが困ってるとのことなので、つい、「いいですよ。」

この後に、貸す金額に関する会話があったと思う。この段階で私は詐欺の気配を感じたのか、婆さんの要求金額(いくらか忘れた)を受け入れず、今日は金持ってないから1000円くらいしか貸せないよ」といった交渉があったと思う(詐欺師と交渉してどうするの!)。1000円くらいなら詐欺経験の勉強代でもいいや、という気持ちが頭の片隅にあったのは事実だった。

婆さん 「そりゃ、助かりますわ。1000円でも貸してもらえれば。必ず返すから、住所を教えてくださいな。」

私 「書くものも紙もないから、事務所まで来てちょうだい。名刺渡すから。」
婆さん 「はい。助かります。」(婆さんにちょっと警戒する雰囲気があったようななかったような・・・。)

一緒に事務所のあるビルへ行き、婆さんにビルの玄関ロビーで待っててもらう。 事務所に戻ると、さっきから詐欺臭いなあ、婆さんの言ってることは論理的におかしいなあ。これは詐欺やろな。いや、きっと寸借詐欺だろう。婆さんは私が警察に電話すると思って、もう玄関ロビーから逃げてるだろうな。と思いつつ、玄関まで戻ると婆さんはいました(汗)。

婆さん 「1000円はすぐに書留で返します。どうもありがとう。助かりましたわ。」と言って立ち去りました。

やるな。婆さん、私が警察に電話しない心の広い奴と思われたか、詐欺に気づいていない呆け者と思ったのか。当然ですが、10年たった今も婆さんに貸した1000円は返してもらってません(爆)。


© Rakuten Group, Inc.
X